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発酵文化研究所(運営:株式会社Career Lab) 自身の経験から、日本人の身体に合う伝統的な「発酵食品」を手軽に続けられるようレシピ提供、ワークショップ、食育・腸活アドバイス、各種商品開発を行う。 酒粕料理研究家/発酵マイスター/上級食育アドバイザー/腸活アドバイザー

この時期うれしい自家製「フルーツビネガー」

こんにちは。
発酵文化研究所です。

気温と湿度が高くなり、
なんだか疲労感が抜けない季節。

そんな時。
気持ちも身体もスッキリさせてくれる発酵食品「酢」
簡単で続けやすい、
フルーツビネガーの作り方と共にご紹介します。

①色々ある「酢」の違い

スーパーなどで販売される酢の種類が増えたなぁと感じます。
ですが、それを使い分けている方は多くないようで、
気温が上がる季節になると、お問合せをいただきます。

大きく分けると酢は醸造酢合成酢に分けられますが、
私達の身近に存在するのは醸造酢になります。

その醸造酢の中でも、大きく穀物酢果実酢に分けられます。

・穀物酢
その名の通り、穀類を使用して作られた酢ですが、
その基準も明確に決められています。

最も一般的ですが、
スッキリとしたものから、コクのある深いものまで、
色や香りも合わせると様々な穀物酢があり、
発酵年数などでも違いがあるので、
お料理に応じて使い分けたりするのも楽しいものです。

・果実酢
リンゴ酢やぶどう酢、バルサミコ酢など、
それぞれに基準などが決められています。

ぶどう酢やバルサミコ酢は穀物酢とは違う深いコクがありますし、
リンゴ酢にはリンゴの華やかな香りと甘味があり、
穀物酢とは違う楽しみ方ができる調味料です。

②続けやすいビネガードリンク2種

最近は色々な「飲む酢」が販売されていますが、
糖分が気になる方には手作りがおすすめです。

材料も基本は1:1:1と準備も手軽。
お好みのフルーツで作れるのはもちろん、
甘さを調整できるのは本当に嬉しいですよね。

◎自家製フルーツビネガー(約1週間分)
【材料】
・お好みの果物・・・200g
・氷砂糖・・・200g(基本料)
・穀物酢・・・200ml
・清潔な保存瓶・・・材料が入る大きさのもの

おすすめの果実は柑橘類やベリー類、パイナップル、キウイなど。

糖度の高い物は、氷砂糖を減らしたり酢を多めにしたり、
果物を2~3種ミックスできたりするのも手作りならでは。
お好みの配合などもお楽しみください♪

【作り方】
1、清潔な保存瓶に氷砂糖、果物を交互に入れる。
※この量なら二段程度。

2、分量の酢を入れる。

3、1日に1度程度、瓶を揺らす。
※浮いた果物のカビ防止のため酢に浸すこと。
※氷砂糖が、まんべんなく溶けるように。

4、気温にもよりますが約1週間程度で完成。

5、完成後は冷蔵庫で保存。
※1週間から10日程度で使い切るようにしてください。

【楽しみ方】
・冷水やソーダ水で割る
・水で薄め漬けた果物と一緒に凍らせてシャーベット
・ヨーグルトのソース変わり

などなど、せっかくの手作りですから、
色々と楽しみながら試してみてください。

◎手作りは大変!という方には、さらに手軽なリンゴ酢アレンジ。
リンゴ酢大匙1程度に、
お好みの量の蜂蜜を加え、ソーダ水で割るだけ。
おいしい蜂蜜リンゴ酢ソーダの完成です。
もちろん冷水でも、おいしく飲みやすく仕上がります。

③ビネガードリンクに期待できることと注意点

期待できる健康効果として、
・食後血糖値の上昇抑制
・体脂肪・内臓脂肪の減少
・血圧低下作用
・疲労回復
など、嬉しい効果ばかりで積極的に取り入れたいものです。

ですが、やはり1日あたり大さじ1杯程度を継続して摂ることで、
これらの効果は期待できるものといわれています。

効果を早く出したいからと、たくさん摂ったりするのは逆効果。

また市販のビネガードリンクは、
飲みやすいように糖分など添加されていますので、
逆に血糖値を上げてしまったり、
カロリーオーバーになることも。

そうしたことが気になる方は、
ビネガードリンクだけではなく、
酢の物にしたり、市販のドレッシングにプラスするなど、
少しずつ続けられる方法が色々あります。

どうぞ、無理の無い程度で続けていただき、
日々の習慣にしていただければ幸いです。