史佳

新潟出身の三味線プレイヤー。9歳より津軽三味線の師匠であり母でもある高橋竹育より三味線を習い始め 2000年よりプロ活動をスタート。新潟を拠点に国内外で演奏活動を行ってきた。古典を大切なベースとしながらも、伝統芸能の枠を超えた新しいニッポンの音楽を目指し、現在、ニューヨークを拠点に移し三味線芸術の新しい境地を開拓している。 YouTube公式チャンネル :https://www.youtube.com/channel/UCDcEsCsEsKHs6Oyv-i83Nfw

『五郎八』で機運を高める

今年も残すところあとわずか。

この時季になると、友人、知人などとの食事会が増えてくる。
そんな時、お土産として喜ばれるのは、菊水酒造の秋冬限定 にごり酒『五郎八』である。


瓶・パッケージともにデザインがリューニューアルされた『五郎八』は、更に洗練されたイメージである。
濃厚で甘味のある『五郎八』は、ペアリングとして濃い料理と合わせると間違いがない。
この時季だとキムチ鍋や味噌煮込みうどんなどと、最高に相性が良い。

ただ、飲み方によっては、どんな料理にもマッチすることを発見した。

『五郎八』アレンジの日本酒カクテルが面白い。
たとえば炭酸で割った、その名も”ゴロボール”は、女性にも飲みやすいさっぱりした味わいになり、あっさりめの鶏鍋にも相性がよかった。


知人宅では、おでんやヒレ肉のステーキをご馳走になったが、『五郎八』の新しい飲み方で、様々な味わいを楽しむことができ、大変喜ばれた。

この時季になると、『五郎八』が飲みたくなるのは、この時季限定という希少さがあることと共に、こうして今年1年間の色々な出来事を振り返りながら、皆で楽しい時間を過ごすことができるからだろう。

今年の終わりが見えてきたとは言え、この11月はまだまだ予定があり、今年最後の繁忙期である。
体力的にも乗り切らないといけないので、いつも以上に念入りに調整をして臨む。

11月19日、新発田市民文化会館大ホールでのコンサートは、800名近いお客様のご来場が予定されていた。


三味線とヴァイオリン和洋弦楽器によるコラボレーションは、新しいプログラムも取り入れるということで、念入りにリハーサルを行った。

「島人ぬ宝」は沖縄の三線を使った曲であるが、もちろん三味線でも演奏することができる。
今回は、ヴァイオリンのアレンジもあり、斬新なイメージの曲に仕上がった。


そして、今回の目玉は、「ディスパシート」という曲である。スペインの情熱を感じるような曲で、世界中で人気を博した曲である。

いよいよ、本番がスタートした。

まずは、今年ずっとオープニングで演奏し続けてきた「津軽三下り」を演奏。
続いて「鰺ヶ沢甚句」でゆったりとした世界に浸る。

今回、新しくチャレンジした先述の2曲は、予想以上に盛り上がり、評判が良かった。

後半は、更家健吾がステージに加わり、M Cで会場を沸かす。ラストの曲で、客席はスタンディングオベーションになり、最高の盛り上がりとなった。

新発田でのコンサートは大成功で幕を閉じた。
新しい挑戦の場として、最高の場所である。
これからも、日本の三味線の個性と可能性を追求し、革新を続けていきたい。

今年の仕事のゴールも見えてきた。
それを無事終えて、忘年会に突入しよう。
そして今年最後にまた、『五郎八』と共に一年を振り返り、機運を高めて来年に繋げよう!!