足にもそもそとした何かが当たったので目を覚ます。
枕元に置いて充電されていたアイフォーンの画面で時間を確認する。
AM4:23。
もそもそとした何かはまだ足もとでもそもそと動いている。
目をやると、実家で飼っている猫(名前はムギである)だった。
そのまま布団のど真ん中を陣取られてしまったので、体を起こし、頭の向きを変えて、ムギに寄り添うようにもう一度横になりそのまま朝まで眠る。
僕が目を覚ましたあとも、気持ち良さそうな顔をして眠っていた。どうしたらこんなに気持ちよさそうな顔をして眠れるのだろう。
僕もできれば、こんなに気持ちよさそうな顔をして眠っていることを願う。
にゃあ。
Shingo Kurono