春というのは何か始めたくなったり、少し気分を変えたいような気持ちになったりする。
という言い訳をしながらこの間買った春物のコートを着て出かけた。
冬に買ったモコモコの帽子は来年まで出番がなさそうな春の陽気だった。
渋谷の週末は2時間制で全席禁煙になるカフェで「ユトリエ(http://yutorie-atami.jp/)」の打ち合わせをした後、
帰り道に歩きながら僕はなぜかエビについて考えていた。
エビというのはもちろん海鮮の甲殻類のエビのことだ。
海鮮丼とか、寿司となるとエビはなんとなく彩りのような役割になってしまっているけれど、
天丼ともなると他に変わるものがない主役だ。
天丼を頼んでエビが乗っていなかったらなんとも寂しい気持ちになるし、エビのいない天丼なんて、とも思ってしまう。
逆に刺身の盛り合わせを頼んだ時に、エビがいなかったとする。
まぁ、今日はしょうがないよね、ということで済ませられる気がする。
フィールドが変われば(ここでいうフィールドとはご飯なのか酢飯なのかということになる)、こんなにも価値が変わってしまうのだなぁ。
なんてことを春の陽気の路上で考えていた。
Shingo Kurono