SHINGO KURONO

1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

エビちゃん

春というのは何か始めたくなったり、少し気分を変えたいような気持ちになったりする。

という言い訳をしながらこの間買った春物のコートを着て出かけた。
冬に買ったモコモコの帽子は来年まで出番がなさそうな春の陽気だった。

渋谷の週末は2時間制で全席禁煙になるカフェで「ユトリエ(http://yutorie-atami.jp/)」の打ち合わせをした後、
帰り道に歩きながら僕はなぜかエビについて考えていた。

エビというのはもちろん海鮮の甲殻類のエビのことだ。
海鮮丼とか、寿司となるとエビはなんとなく彩りのような役割になってしまっているけれど、
天丼ともなると他に変わるものがない主役だ。

天丼を頼んでエビが乗っていなかったらなんとも寂しい気持ちになるし、エビのいない天丼なんて、とも思ってしまう。
逆に刺身の盛り合わせを頼んだ時に、エビがいなかったとする。

まぁ、今日はしょうがないよね、ということで済ませられる気がする。
フィールドが変われば(ここでいうフィールドとはご飯なのか酢飯なのかということになる)、こんなにも価値が変わってしまうのだなぁ。

なんてことを春の陽気の路上で考えていた。

Shingo Kurono