先日、新潟にある菊水酒造さんの「日本酒文化研究所」にお邪魔させていただきました。
なんとこの施設は文字どおり、日本酒の文化を研究するのがメインでたてられた施設で、造りに必要なものだけではなく、書庫や酒器などがある展示室まで様々。
そして人が気持ち良くその場にいれるような設計がされており、窓からは新潟の綺麗な山々を見ることができ、自然に抱かれた蔵の様子を感じることができます。
ここまで設計にこだわって造られた日本酒の施設は初めて!
本当に感動しました。
昔、私がミス日本酒になったばかりの頃に菊水さんの「節五郎元禄酒」に出会いそのコンセプトを知りとっても感動したことを覚えています。
そのコンセプトとは、
江戸時代の日本酒は濃い酒を造り、それを酒屋に持って行きそれぞれで薄めて日本酒を配っていたといいます。
その時代の「濃い」酒をイメージして作った深いコクと甘みのある「元禄酒」。
江戸時代が大好きな私にとって、そのコンセプトはどんぴしゃり。
着物をよく着る私はたまに江戸時代の女性の浮世絵などをみて着物の着方を学んでいたので日本酒でも江戸の文化を感じとても感激しました。
江戸時代は通いの徳利(?)のようなものがあり、そこに日本酒を量り売りしていたためとてもエコだったということなども知り、ますます江戸時代にどんな楽しみ方をしていたのか知りたいと思っていたころに、この「日本酒文化研究所」にお邪魔できることになりました。
普段は一般公開はしておらず、お取引のある酒屋さんなどの特定の方のみ。
しかし、一般公開すればいいのに!と思ってしまうほど見学内容は充実しており、展示スペースもかなりの見応えがあります。
図書エリアには日本酒のことだけではなく、料理のこと、四季のこと、新潟のことなどなど日本酒につながりそうな内容の全ての資料があるのではないかと思うくらいの充実ぶり。
「日本酒を文化として捉える」ということが一つの私のテーマでもあるのでこの部屋の全てに好奇心がそそられます。笑
日本酒は嗜好品ではありますが、今の日本人よりも江戸時代の人たちの方が日本酒をフルに楽しむことを大切にしていたように思います。
温故知新。
新しいものを生み出すとき、昔の日常にヒントがあるのかもしれません。
それは日本酒をフルに楽しんでいた江戸時代の人たちの楽しみ方には大きなヒントがあるように思います。
私が新潟に住んでいたらきっとお願いして資料などを読み漁っていたかもしれません(笑)
ご丁寧にご案内いただきありがとうございました