一週間ほど佐渡島にいた。
うまい飯、いい空気に囲まれていた。
天気は良くはなかった。
雨が降り、雪に変わり、山道には積もっていた。
山道を超えると、雨は止んでいて、曇り空でも薄いブルーの空と穏やかな海が広がっていた。
街灯がほとんどない世界では、日がくれたら一日が終わり、日が出れば一日が始まるという感覚がした。
(実家のあたりも夜になればだいぶ暗いけれど)
そんな感じで過ごしていたものだから、新幹線で明るい東京駅に着いた時に、なんだかこっぱずかしい気がした。
SHINGO KURONO