こんにちは、名久井咲です。プロジェクションマッピングをしたかったのに規制の問題で実現できなかった、という事例は過去多くあります。しかし、2019年ラグビーワールドカップや2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、今年度からプロジェクションマッピングが実施しやすくなりました。
今回はなぜプロジェクションマッピングは実現しやすくなったのかをお話ししていきたいと思います。
なぜ実施が難しかったのか
従来の規制は各自治体が「屋外広告物法」に基づき定めている条例でした。
例えば、街路樹や電柱、石垣には広告物を表示することができない、音や光が周辺環境に漏れるなどのことがあるため周辺景観への配慮をしなければならない、宣伝や広告的な映像は避けなければならない、表示面積の制限、などといった様々な制約がありました。
今年度から何が変わったのか
国が自治体の指針となるガイドライン「投影広告物条例ガイドライン」が公表されました。
禁止地域の緩和や、宣伝や広告が含まれても一定程度の公益性があれば規制の適用除外になるなど、屋外広告物ではなく、プロジェクションマッピングに合わせたガイドラインになりました。
・ 国土交通省 投影広告物条例ガイドライン
http://www.mlit.go.jp/toshi/townscape/toueikoukoku.html
ますます身近になるプロジェクションマッピング
プロジェクションマッピングをあちこちで見かけるようになったものの、街中では見ることが少なかったように思います。今回のガイドラインの緩和は今後大きく影響が出てくるでしょう。
プロジェクションマッピングが、ますます日常的なものになっていくのが楽しみです。
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名久井 咲
1988年生まれ。東京を中心に活動するフリーランスデザイナー。
主な活動内容はプロジェクションマッピングやレーザーマッピングによる空間演出と、グラフィックデザイン、Web制作、映像制作による広告デザイン。
うさぎやねこのキャラクターのLINEタンプも販売中。
HP : http://nakuisaki.info
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