こんにちは。
発酵文化研究所です。
待ちに待った楽しい夏休み。
あっという間に過ぎてしまい、
自由研究だけが残ってしまい困っていると、
8月の下旬くらいになると耳にします。
そこで今回は、とても身近な主食で自由研究におすすめの食材、
「米」についてご紹介させていただきます。
子供たちが喜ぶ「おにぎり」作りは良いイベントになりますし、
玄米や発芽玄米、銘柄の異なる米の食べ比べなどもおすすめです。
今年の夏休み、ご一緒にお試しいただければと思います。
①お米ができるまで
とても工程が多く大変といわれる米の栽培。
身近な方の中にも、野菜の栽培は続けても、
「米は、もうやめてしまった」という声をよく聞きます。
米の栽培が、どれだけ大変なことか、
文章だけで実感していただくのは難しいと思いますが、
それぞれの季節や天気などをイメージしていただくと、
より一層、大変さを感じていただけるかと思います。
米の栽培は、稲を植えるところから始めるイメージですが、
実は、それ以前にも大切で大変な作業があるのです。
1,田んぼの準備
・土台となる土をつくる
・水を入れならす
・畦の手入れ
2,苗の準備
・種となる籾の準備(選別・消毒・浸水等)
・種籾を育てる箱の準備(消毒・土入れ等)
・種籾を植え苗を育てる(約1ケ月)
3、田植え準備
・田面が見えるよう水を減らす
・田んぼに田植えようの筋をつける(手植えの場合)
4、田植え作業(手植えの場合)
・1か所に3本程度の苗を植える
5、田んぼの管理(約4か月)
・除草
・水の管理
・病気や害虫対策
6、稲刈り
・稲刈り後の乾燥作業
7、脱穀
・稲束から籾をはずす
8、籾すり(このまま保管も)
・籾殻をむいて玄米にする
9、精米(このままま保管・販売も)
・玄米から糠をとり除き白米にする
10、次の栽培に向けた準備
・土台となる土つくり
これだけの工程を、年間通して行ってもらえているからこそ、
美味しいお米ができあがり、
私たちは美味しくいただくことができるのです。
この工程、ご自身で経験したと考えると、
一粒も残したりする気になれないですよね(*^-^*)
②お米を楽しもう
おいしいパンや麺類も多くありますが、
やっぱり私たちの主食は「米」になるかと思います。
私自身の「米:小麦」の比率を見てみたところ、
8:2で圧倒的に米食が多いことがわかりました。
特に持ち歩ける「おにぎり」の比率が高く、
野菜や海藻、肉類などを混ぜ込むことで、
バランスよく栄養素を摂れる食事として重宝しています。
コンビニなどでも見かけるように、
「おにぎり」のバリエーションは無限です。
そこに子供たちの豊かな想像力が加わることで、
さらにさまざまなバリエーションが生まれます。
以前、子供たちとおにぎりパーティを開催しました。
ちゃんと握れずに崩れたり、
崩れないように握り過ぎて餅のようになったり。
そうした状況を失敗と捉えるのではなく、
食べてみて美味しいか、という事実と向き合います。
これがまたおもしろく、
子供たちは繊細に感じ取り、さまざまな表現をします。
「僕が握るとおいしくない」
「お母さんの方がおいしい」
など口々に感想を述べ、どうすればおいしくなるか考えます。
おいしく食べたいから、自分自身で考えて行動するのです。
ここでは、基準を上手か下手かではなく、
自分が食べておいしいかどうかに置くので、
食への関心も高まり、
何度も挑戦する中で、自然と上達していきます。
実際、きれいな形をしていなくても、
とてもおいしくいただけるのが、おにぎりの魅力です。
小さくて握れない子には、具だけ入れてもらったり、
握ったものに海苔を巻いてもらうだけでも達成感が生まれ、
いつもより、おいしく感じるようで食も進みます。
握られたものが、いつでもどこでも買える世の中ですが、
実際、どのように握られているのかを経験することで、
日本の伝統食文化であると認識し、
未来に伝え残していただけたらなと願っています。