• SHINGO KURONO

    1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

北へ。

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昨日…新しいプロジェクトのため、福島の時計工場にいってきました。

AM11:00。たくさん行き交う人々をかきわけて、東京駅発の仙台行きのやまびこ号に乗りこむ。たまっていた仕事を処理するべく、席にすわると同時にMacを開いてしまう。

本当なら、窓の外の景色がビル群から田園風景に変わっていくのを眺めながら気持ちを高める、とかそういう時間になるといいのだけれど。

移動時間というのはなにか多くのことができると思い込んで、やたらめったらあれもこれもと持っていくのだけれど、その半分のことですらできないもので、おとといAMAZONから届いた600ページの「ロング・グッドバイ」(なんと1円だった。)は全く開かれることもなく、そのまま持ち帰ってきてしまった。ほんとうにロンググッドバイ。

あっという間に郡山に付き、やまびこ号をおり、そばをかき込んでローカル線に乗り換え、工場近くの二本松駅へ。ワンマン運転の電車。僕の実家のあたりも赤いワンマン運転の電車だった。(最寄りの駅は10年前になくなった。当時フランスに行っていたので、日本を飛び立って、2年後帰ってきたらなくなっていた。高校時代の思い出がつまった三河荻原駅。)

連れていってもらった工場は、創業50年ほどになる工場ということだった。50年。当時は120人以上いた従業員も、だんだんと減っていき、いまは数人で稼働させているらしい。ラインにのって、あれよあれよと作られていく想像をしていたのだが、工程ごとに人の手が加わり、削りの加工がおわったら、次のものを機械にのせて、また削り、おわったら次のものをのせていく。

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いろんな機械、工程を見せていただき、多くのものに感動し、いいアイデアも思いついた。(と思う。)

今僕たちの身の回りにあるものはほとんどのものは中国製で、日本の工場はどんどんなくなりつつある。アパレルの分野でもそうだし、時計もそう。中国製がいい悪いとかではなくて、効率を考えてそうなっていったわけだから仕方がないことなのかもしれないし、中国で安い賃金で朝から晩まではたらいている人もいるわけだから。

それでも、こうやって目でみさせていただいた状況のために、何か力になりたいと思う。ほんの微力なことだとは思うけれど。それでも、少しはなにかがどうかなると信じたい。

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東京ではみられない、ひろい空を見上げると、飛行機雲が太陽に向かって飛んでいて、

 

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帰りの駅のホームには、毛虫がもそもそとはっていた。毛虫なんてみたのはいつぶりだろう。みんなみんな生きている。

 

工場内の工程は、長くなってしまうので、また次回にしたいと思います。