ホームパーティって、キャンドルの明かりの中でワイングラスを傾けたりしているのを、外国映画で観ては「はぁ素敵…」と憧れる感じだったけど、いつしか私たちの日常にも定着した感があります。
それぞれの予定によって三々五々集まれるし、好きな映像や音楽を楽しむこともできる。
そう考えると、お店を予約するよりも気楽な側面も多いです。
ただね。そう、料理の用意ですよ。
ホームパーティー料理の悩みどころ
ホストとして出迎えるとしても、何か持ち寄ろうという場合でも、作るとなるとなんとも悩ましい。
せっかくのパーティ、悩んで憂鬱になるなんてもったいない。
できるだけ気楽にパーティらしさを演出できる、私なりのヒントのようなものをお伝えしてみます。
きっちりしたレシピではないけれど、
・失敗が少ない
・準備が楽
・見栄えもよい
というポイントでピックアップしてみました。
■前菜
ここは、私の料理によく登場するモッツァレラチーズに頼ってフルーツカプレーゼを。
旬のフルーツを合わせることで、彩りや香りもよく気分が上がる前菜になります。
味付けは、塩とオリーブオイルをざっと振るだけでOK。バジルやディル、タイムなどのハーブを加えるのもおすすめです。
持っていく場合、ハーブは現地で加えるとよいです。
[ポイント]
・モッツァレラは室温に出して温度を上げておく。
→ミルキーさが増し、フルーツとの相性がぐんと良くなります
・よーく洗った手で、ざくざくと一口大にちぎる。
→ランダムな断面にオイルや塩がとどまって、舌に届きやすくなります。
■サラダ
簡単に洒落たサラダに見せるコツは、葉の種類を多くすること。
サニーレタスにレタス、水菜、サラダ菜などを混ぜるだけで見栄えするサラダになります。ベビーリーフミックスを混ぜ込むのも手。
クレソンやルッコラなど味のアクセントになるものや、前菜と同じくフルーツやハーブを加えても。
ドレッシングは、何かしらの酸味(酢・レモン汁など)に塩とオリーブオイルを混ぜるだけで十分。お気に入りの既製品を器に移してからスプーンを添えても、少し特別感が出てよいかと思います。
[+αのトッピングアイディア]
ナッツ、ハードチーズ(すりおろしたり、ピーラーで削ったり)、カッテージチーズ、オリーブ、
生ハム、スモークサーモン
■メインディッシュ
パーティ料理のメインディッシュで定番なのがローストビーフ。
事前に作っておいて、冷めた状態で出せるのでとてもありがたい存在なのですが、火入れ具合が不安だという方も多いのでは?
そこで、今回はそんな心配の少ない煮込み料理をおすすめします。
塊のお肉の全面に多めの塩と少しの砂糖をすり込んで一晩置き、あとはざっと洗ってたっぷりの水と弱火で煮込むだけ。素材のうまみと塩で勝手においしくなってくれるので、時間はかかるけどお手軽な工程です。
お肉は豚か鶏で骨付きのものなら、なおよし。
スペアリブや骨付き鶏もも肉など、普段の料理であまり使わないものを選ぶと非日常感も演出できます。
私は乾燥レンズ豆を常備していて、一緒に煮込むことが多いです。
乾燥レンズ豆は長期保存できる上、水であらかじめ戻す必要がない優秀食材。そのまま入れて煮込むだけで、おいしい煮込みのスープを含んでくれます。
手に入れやすいものだと、玉ねぎや人参を縦半分に切ったものを一緒に煮込むのもいいものです。常備野菜も、いつものポトフより大きいポーションで出てくると少しテンションがあがりますよね。
粒マスタードを添えれば立派なご馳走のできあがりです。
魚料理がよければ、アクアパッツァかな。
丸魚じゃなくて切り身でもできるので、そう考えると気が楽なのでは。
・一回塩をして、その塩が溶けたら洗って水気を取って臭みを取り除き、改めて味付け用の塩をする
・血があれば、しっかり洗い落す
・トマトとあさりは必ず入れる
・蓋をして弱火で火入れする
・あさりの口が開いたら、いったん取り出して仕上げに添える
これらに気をつければ、パーティを盛り上げてくれるおいしいアクアパッツァは意外に簡単です。
タイムやローズマリーなどのハーブと一緒に火入れをすると、さらにワンランクアップの一品に。
私は甘いものをあまり食べないのですが、もし簡単にデザートを用意するとしたらシフォンケーキを買って来てアイスを添えるかな。
シフォンケーキは甘さ控えめなものが多く、アイスを添えても重くなりにくいです。
アイスに少し水でのばしたジャムや砕いたナッツをトッピングしたら、軽いデザートの出来上がり。
あとは、食後のおしゃべりを楽しみながらつまむ用として、チーズとパンがあれば完璧だな。
みんなが集まったらグラスに冷えたスパークリングワインを注いで、さあ、パーティを始めよう!