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伊賀組紐の藤岡組紐店四代目藤岡潤全です。 締め心地の良い帯締めを手組みで作っています。

藤潤が夏の「帯締め」について教えましょうの巻

まいど!藤潤です!!

記録的な猛暑となっておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

先日お客さまに手紙を添える時、時候の挨拶を書こうと思い、
ついその前には「入梅の候」と書いたので、同じように書こうとしたら
既に梅雨が明けていました(苦笑)。

何年か前はだらだらと降ったり晴れたりの天気で「いつ明けるのかな??」なんて思ってたのに!

さてさて、もはや着物を着るどころか、
ニュースでも「不要不急の外出を控えてください」と言っているくらいの暑さが
毎日のように続いております。

確かにこの暑さですと、あまり外出したくないですね。

しかし!
どうしても外出、しかも着物を着ないといけない時がやってくる可能性もゼロではありません。
そんな時に少し迷ってしまうのがこれ↓

「夏の帯締めってどうしたらいいの??」

というわけで今回は「藤潤の、誰もが知りたがっているくせにちょっとわかりにくい、夏の帯締めについて教えましょうの巻」です。

まずはここから始めましょうか。

夏用帯締めか、それ以外か

いきなり今回のテーマを覆すようなことを言いますが
帯締めは通年使えます!
つまり、秋冬の、袷の着物の時に締めている帯締めを夏に締めても問題はないのです!

これはどうしてかと言いますと、ずっと昔は帯締めには季節の区別がなかったのですね。
これをお読みの皆さんは夏の帯締めというと、たぶんこういう感じのを想像されるのでは。

向こう側が見えるくらいのスケスケの帯締めです。

※すいません、ここ10年ほどは基本的に機械の帯締めを扱っていないので
ず~っと前に仕入れた、夏の喪服用のものです。
単色、しかも真っ黒で分かりにくくてゴメンナサイ。。。
(少しわかりにくいかもですが)とっても涼やかな感じがしますね。

こういった帯締めは、少なくとも戦前なんかには見られなかったようです。
袷から単衣になり着る物が変わっても、帯締めは同じタイプのものが締められていたのですね。

でも、やはり季節に敏感なお洒落な方々は小物も季節に合ったものを使いたいと思うもの。
ではどういったところに季節感を出していたかというと、色や幅で出していたのです。

色でいうと寒色系の涼しげな色だったりあまり濃すぎない優しい色。
幅は細めでボリュームのあまりないもの。

こういった帯締めを締めるだけでも着姿の印象は違うものです。
これは今でも通用するテクニックですよ!

どんな夏用帯締めを選べばよいか?

先にご覧いただいたスケスケの夏用帯締めはどちらかというと盛夏用です。
(帯締めには明確な定義が存在するわけではないので、
お店によってまたは何らかの先生によっては袷以外ずっと使えると説明しているところもあるかもしれません。
間違いではないと思いますが単衣になりたての頃だとあまりにスケスケすぎる気がする、というのが弊店の見解です)。

スケスケの夏用帯締めの良いところはというと
やはり涼しげであることでしょうか。
あの透け感が好き!かわいい!という方もいらっしゃるかと思います。
もちろんそれを否定する気はございません。
しかしスケスケ帯締めの弱点を挙げますと・・・

1伸びる・・・これは目が詰まっていない帯締めなので締めた時に引っ張るとこうなりがち。

2結び目が潰れてしまう・・・これも上記のように目が詰まっていないとそうなりがち。

3締め心地がイマイチ・・・実はスケスケ帯締めの多くは機械で組まれたもの。

しっかりと組まれた手組みとはやはり締め心地は違います。
あと目が詰まっていないので・・・

といった感じです。

そんな方にオススメしたいのがこのタイプ!

上の3つの弱点を全て克服!
伸びない!
結び目がきれい!!
締め心地も抜群!!!

「内記組」という組み方なのですが、写真をよく見ると裏側が真っ白ですね。
これは何かというと、二重の構造になっているのです。
分かりやすく言うとスケスケ帯締めを裏側から補強する感じですね!

だから・・・
目が詰まっているので伸びない!
しっかりしたつくりなので結び目がきれいにできる!!
手でしっかり組まれたものなので締め心地も抜群!!!

そして、こちらでしたら袷以外、単衣の頃から盛夏に締めてもOK!
長~くお使いいただけるという意味でもオススメです♪
なおコチラBASEで販売いたしております

それではまとめるとこんな感じ!

いかがでしたでしょうか。
この夏は、例年に比べてあまりイベントが入っていないのですが
下記にもありますように奈良県の橿原近鉄と大阪・梅田の阪急百貨店に出展予定です。

また弊店の職人でもある妻・かほりが所属する
東海3県の若手女性職人グループ’凛九‘の展示会
「ヒカリサク 伝統工芸に未来のヒカリを 展」
三重県・四日市市の四日市市文化会館にて開催されます。

お近くにお住まいの方がぜひぜひお立ち寄りくださいませ~♪

え?
帯留用三分紐はどうですか?って??

それはまた別の機会に・・・

それではこのあたりでドロンします!

【藤岡組紐店 今後の予定】

※状況により変更となる場合があります
〈2022年〉
7月16日〜9月4日 四日市市文化会館(かほり・凛九)
7月20日〜26日 橿原近鉄(潤全)
7月27日〜8月2日 梅田阪急(潤全)
10月20日~24日 石田節子流着付け教室(潤全)
10月26日~11月1日 大阪髙島屋(恵子)
11月2日~8日 日本橋三越(潤全)
11月5・6日 きものサローネ2022(恵子・かほり)
11月11日~13日 ハカタ和装最前線*22(潤全)
12月3日~12日 きもの円居(恵子)
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