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発酵文化研究所(運営:株式会社Career Lab) 自身の経験から、日本人の身体に合う伝統的な「発酵食品」を手軽に続けられるようレシピ提供、ワークショップ、食育・腸活アドバイス、各種商品開発を行う。 酒粕料理研究家/発酵マイスター/上級食育アドバイザー/腸活アドバイザー

多くの可能性を秘めた「納豆」のこと

こんにちは。
発酵文化研究所です。

子どものときは大の苦手でしたが、
今では大好物になってしまった納豆について、
その種類と手軽につくることができて栄養たっぷりの、
手作り「こうじ納豆」のレシピをご紹介させていただきます。

①いろいろある納豆の種類

最近では、スーパーやコンビニでドライ納豆なども見かけますが、
納豆というと、多くの方が、
糸をひく「糸ひき納豆」をイメージされるかと思います。

ですが納豆は、大きく4種類に分けることができ、
それぞれに個性的な特徴を持っています。

・糸ひき納豆
蒸し大豆に納豆菌をつけ発酵させたもの。
大粒、小粒、豆の品種や地方によっての違いなど、
色々と楽しめて、とても身近な存在です。

・ひきわり納豆
大豆を砕き、納豆菌を付けて発酵させたもの。
皮も取り除かれているので食感も消化も良く、
大豆の表面積も増えるので、納豆菌を多く摂ることができます。

・五斗納豆
糸ひき納豆に麹や醤油などを加え、
再度、発酵させたもの。
五斗=90リットルもの量を仕込んでいたことから、
この名前がついたといわれています。
納豆菌による働きに加え、麹菌の働きと旨味成分が加わり、
糸ひき納豆とは、また違った美味しさを楽しめます。

・寺納豆
納豆菌ではなく、麹菌と塩で発酵させたもの。
黒っぽく、糸をひかないドライタイプで、
中国の豆鼓のようなイメージです。

このような特徴別に分けることができます。

地域によって五斗納豆と寺納豆は、
出会ったことがない、
聞いたことがないという方も多いと思いますが、
これも、先人の知恵により生まれた発酵食品。

もし出会えたら、せっかくの機会です!
ぜひお試しください。

②納豆の活かし方

そのままでも美味しい納豆ですが、
旨味成分のアミノ酸が豊富。
調味料として使うのもおすすめです。

それに気づかせてくれたのは韓国を訪れたとき。
キムチチゲを注文すると、
鍋に、ひきわり納豆のようなものを入れたのです。

その瞬間は驚愕しましたが、
恐る恐るいただいてみたところ、そのコクの深さに驚愕。

それ以降、納豆を調味料のように考えるようになり、
ピザや麺類のつけ汁、味噌汁、カレーなどの隠し味として活用しています。
もちろん、キムチ鍋には不可欠です。

ちょっと疑問に思われるかもしれませんが、
想像以上に美味しく、栄養素やタンパク質も補えるので、
色々な素材や調味料との相乗効果にチャレンジしてみてください♪

③麹と納豆の融合「こうじ納豆」の作り方

先に紹介させていただいた五斗納豆のような「こうじ納豆」
手軽に作れて、食物繊維と発酵菌を摂ることができるので、
腸活の常備菜としても、おすすめしています。

色々な作り方がありますが、
今回は、ご自宅で揃えやすい材料で、
混ぜるだけの簡単レシピをご紹介させていただきます。

◆◆こうじ納豆の作りかた◆◆

【材料】
ひきわり納豆・・・1パック(45g前後)
米麹・・・・・・・30g
人参・・・・・・・20g
生姜・・・・・・・10g
塩昆布・・・・・・10g
醤油・・・・・・・30g(生麹の場合は25g)
ぬるま湯・・・・・50~60g(生麹の場合は25~30g)

【作り方】
1,人参と生姜を千切りにする。
2,清潔な容器に1,と残りの材料を入れてかき混ぜる。
※麹は、ほぐしてから入れてください。
3,全体が馴染んだら蓋をして常温で半日から1日置いた後、冷蔵庫へ。
米麹が柔らかくなったら食べごろです。
※常温に置かず、そのまま冷蔵庫でも可。
4,完成後は冷蔵庫で保管し早めにお召し上がりください。
※常温とは20度前後のイメージです。

ご飯のお供にはもちろんですが、
豆腐や野菜などと一緒に食べるのもおすすめです。

慣れてくると、違う材料を足してアレンジしたり、
色々と楽しめるオリジナルの発酵食品。
ハマるとクセになって繰り返し作りたくなると思います(*^-^*)