さなえごはん

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旬の食材練習帖「もずく」-2023春編-

もずくの旬って意識したことがなかったけれど、
ここ数年、「新もずく」とラベルのついたパックを見かけることが増え、
「もずくの旬=春~初夏」という知識を得ることとなりました。
目に映るすべてのものが学びだね。

特に、沖縄産の「太もずく」が好きでよく買い求めるのですが、
よく考えると酢の物にしかしたことがないような。

せっかくの旬ですからね、ここはいろんなアレンジに挑戦してみようと思います。

 

■もずくの酸辣湯

蒸発する分を考慮し、仕上がりより少し多めの水を鍋に入れる。
出汁素材としてしめじと薄切り玉ねぎを入れ、沸かす。
「フレーバーめんつゆ」として普段使いしているナンプラーと醬油、ごま油で味のベースを作り、
具材に火が通ったらもずくを加え、黒酢で味をととのえる。
強火で沸かして水溶き片栗粉でとろみをつけたら溶き卵を流し入れ、器に盛ってラー油をまわしかける。

*分量覚書
水500㏄、しめじ/玉ねぎ 好みの量、ナンプラー15g、醤油3g、ごま油少々、もずく30g、黒酢15g、
片栗粉10g、卵1/2個、ラー油少々

そもそも酸辣湯が大好きなんだけど、もずくが麺のような感覚で食べ応えがあるの、よいな。
これで呑みを〆るのは、健康的だしとても幸せなのでは?

 

■もずくの天ぷら

溶き卵に水を入れて混ぜ、薄力粉と塩少しを加えて混ぜる。
この衣にもずくを入れてまとわせたら、スプーンですくって揚げ油に落とし、色よく揚げる。

*分量覚書
卵1/2個、水50㏄、薄力粉45g、塩少々、もずく100g、揚げ油 適量

沖縄に行くと必ず食べるもずくの天ぷら。自分でこんなに気軽に作れるんだな。
ふんわりもちっとした衣の中に、もずくの繊維をざくりと感じるのがたまらない…
水分を入れずに、粉をまぶしただけで揚げるパターンもあるようなので、試してみたい。

 

■もずくのチヂミ

薄力粉と、その半分の量の片栗粉を合わせ、溶き卵と水、塩少々を混ぜる。そこにもずくを加えて均等に混ぜる。
ごま油をひいたフライパンを中火にかけ、生地を広げて両面を焼く。
食べやすく切って盛り、酢醤油と針生姜、コチュジャンといただきます。

*分量覚書
薄力粉30g、片栗粉15g、卵1/2個、水15cc、塩少々、もずく60g、ごま油適量
[タレ]酢・醤油・生姜・コチュジャン 各お好みの量

天ぷらと同じく、もずくの繊維をざくざくと感じて楽しい。
なぜ今まで作らなかったのか、と思うくらいの手軽さ&おいしさ。

 

■もずくの和え蕎麦

ポン酢と白だし、水、醤油を合わせて、少し濃い目の和え汁を作っておく。
少なめの蕎麦を茹でて冷水で洗い、器に盛る。もずくと角切りトマト、しらす、千切り大葉をのせて、おろし生姜をそえる。和え汁を流し入れ、全体をよく混ぜて食べる。

*分量覚書
[和え汁]ポン酢15㏄、白だし(濃縮)10㏄、水10㏄、醤油 適量
蕎麦(乾麺)70g、もずく30g、トマト1/4個、しらす・大葉・生姜 各お好みの量

つるつると食べやすい、さわやかな和え蕎麦。もずくのおかげで、少なめの蕎麦で済むのもいいね。
太もずくの産地である沖縄に敬意を表して、やちむんで。

 

思いつくまま4品作ったけれど、食べ飽きることがなかったのが1番の驚き。

もずく自体には味があまりないので、食感を楽しんだり、ぬめりを活かしたり、
工夫すればいろんな料理にできることが分かった練習帖でした。

冷凍保存もできそうなので、旬のうちにもっと気軽に買って楽しんでいこう。