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発酵文化研究所(運営:株式会社Career Lab) 自身の経験から、日本人の身体に合う伝統的な「発酵食品」を手軽に続けられるようレシピ提供、ワークショップ、食育・腸活アドバイス、各種商品開発を行う。 酒粕料理研究家/発酵マイスター/上級食育アドバイザー/腸活アドバイザー

「熱中症予防」に活かす発酵食品①

いつも、ありがとうございます。
発酵文化研究所です。

今年の夏。とにかく暑いです!
私は夏産まれですが、大の苦手です。

熱い夏になると急増する「熱中症」

総務省消防庁のデータによると、
全国で7月24日〜30日までの1週間で11,765人が搬送。
ちなみに前週は9,190人ですので、前週比128%にもなっている状況。

搬送されずに対処された方を含めると、
どのような数になるのかと怖くなってしまいます。

■総務省消防庁HPで詳細を確認できます。
https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/post3.html

と、いうことで、
今回は「熱中症」をテーマに書かせていただきます。

私たちの身体は、成人でも約6割が水分。
水分の大切さに改めて気付かされた私の実体験と、
その後の対策、熱中症予防に活かす発酵食品のレシピなど、
ご参考になることもあるかと思います。

2回に分けての掲載になりますが、
最後まで、どうぞよろしくお願いいたします。

①私の熱中症体験

その日は、珍しく朝から徒歩で外出。
お客様に会いコーヒーをいただき、
再び徒歩で次のお客様のところへ。
そこでもコーヒーをいただき、
なんとなく汗もひいたので、徒歩で事務所に。

そして、冷房のきいた事務所で仕事をこなし、
いつものように夜を過ごし、お水を1杯飲んで就寝。

異変に気付いたのは朝でした。

急に激しく暑いと感じたかと思うと、
今度は逆に、震えるほど寒く感じるのです。
それを繰り返していると、激しい頭痛に襲われ始めました。

なんとか起き上がり、水分を摂ろうとしますが、
いつもならゴクゴクと飲んでしまえる量なのに、
全く飲むことができず、
身体が受け付けないという感じを受けるほどでした。

それでも無理をしながら水分を摂りますが、
状態は一向に良くなる気配がありません。

そこで、常備していた甘酒とオレンジジュースを、
冷水で割り、少しずつ摂ることを繰り返し、
数時間後に、ようやく体温調整ができるようになり、
暑いと寒いを繰り返す状態は治まりました。

ですが、残った頭痛と倦怠感のしつこさは本当に辛いものでした。
それが治まり、
しっかり回復を感じたのは3日後でした。

これだけの辛い思い、もう二度としたくない!!
と、今回の出来事を振り返ってみることにしました。

<状況>
1、最高気温36℃超、合計徒歩時間は約90分
2、外出時、摂取したのはコーヒーのみ
3、帰社後も水分は通常通り
4、食事は2回(朝と夜)
5、就寝時のエアコンは28℃設定

<反省点>
1、発汗量を感じられていなかった(焼けるような暑さで感覚がマヒ)
2、水分補給をしなかった(コーヒーは利尿作用もあり逆効果)
3、お昼ご飯をとる時間がなかった(スケジュールに無理があった)
4、不足分を補える量の水分を摂れていなかった(通常程度のみ)
5、エアコンは28℃という理論優先になっていた(体感は暑かった)

こうして、後からみてみると、
熱中症に、なるべくしてなったと思う内容ですよね。

ですが、その時の当人は、
そのように考えられないからこそ、
体調に異変を感じた時には遅かった・・・
と、いうことになるのだなと実感しました。

そこで、これからの暑い夏を乗り切るために、
自分に対して、いくつかの行動規約を作りました。

【熱中症にならないための行動規約】

1、水分補給をルーティンにする。
 ・毎時、約200mlを目安に飲む
 ・他の誰かが飲む姿を見たら自分も飲む
 ・カフェイン、アルコール摂取前に必ず飲む
 ・起床時、就寝前に飲む

2、1日3食を守る。
 ・水分を補えるメニューを心掛ける

3、無理せず睡眠をとる。


当たり前にできると感じる行動かもしれませんが、
お盆の前後で何かと忙しかったり、
お祭りや花火大会があったりと、
夏の時期は、極めて普通のことが「普通にできない」時期でもあります。

だからこそ、こうして決めることで、
少しでも、いつもの当たり前を維持できるようにと考えています。

②甘酒とオレンジジュースで作る「経口補水液

今回、不覚にも熱中症の症状に苦しんでしまいましたが、
甘酒とオレンジジュースで作る経口補水液、
私にとっては、とても効果的でした。
※あくまでも健康な方や、ご自身で回復できる力のある方向けです。

作り方は、とても簡単。
材料を全て入れて混ぜるだけ。

【材料】
・甘酒・・・150~200ml(お好みで量を調整してください)
・オレンジジュース・・・200ml
・水・・・500~600ml
・塩・・・ひとつまみ程度

砂糖を使うレシピもありますが、
代謝や身体の機能を維持するのに必要なアミノ酸やビタミンB郡、
腸内環境を整える効果も期待できる、
食物繊維やオリゴ糖などが豊富な甘酒を使うことで、
水分補給だけの役割以外にも、
夏バテ予防や紫外線対策などの効果も期待できます。

ある程度を凍らせてキューブ状にしておくのもおすすめです。
お子様の水分補給も、
これだとジュースだと思ってゴクゴク飲んでくれます。

常温保存できる甘酒やオレンジジュースも多くありますので、
何かの時の保存食として、常備しておくと、
何かの折り、慌てずに用意することができます(*^-^*)

次回、「熱中症予防に活かす発酵食品②」では、
他のレシピもご紹介させていただきます。