品川駅に着き、階段を上がって目の前にあった「有名駅弁」のお店で、秋田の名物駅弁を買い、新幹線の当日券の券売機に並ぶ。
おかしいな、ということに気づいたのは、ようやく自分の順番が来て、券売機と対面した時だった。
iPhoneをピッとして渋谷駅に入ったので、券売機では品川駅までの運賃の精算ができない。
周りを見渡すといたるところに、「電子マネーは券売機では使えないので、窓口へ」と書かれた張り紙がしてある。
窓口には、券売機に並ぶ人の3倍以上の人が並んでいる。
ピッとしたらすぐに行けるはずだったのだが、いつもよりも待ち時間が長いというなんとも本末転倒な状況。
東京の西側へと向かう新幹線で、東北側に向かわなければ食べられないはずの弁当と食べ、
簡単、便利なはずのスイカを使ったことで普段以上に待つ。
この世界は矛盾に満ちているのだ。