「夜のシャルル・ド・ゴール空港に降り立ち、宿泊先のオデオンのホテルまでタクシーで向かう。趣のある劇場やカフェが立ち並ぶ、その街並みに目を輝かせた、あの頃の感覚を今でも鮮明に覚えている」
こんな見出しで取材を受けたこともあります。故郷のパリへ。
12年振り。11年振りなのか。よくわからないほど長い時間が経っていました。ムキになって仕事でしたパリに行かない、と決めてしまっていて。
若い頃に4年も住んだ町。
残念なことに、住んでいた当時を思い出しても嫌なことばかり思い出してしまいます。なぜかはわかんないけど。それだけ毎日がもしかしたら幸せだったのかもしれないが。
上の写真は住んでたアパートの中庭。辛い日にはこの中庭から空を見上げてから仕事に行ったり、勝手に自分を勇気付けてたことを思い出しました。
毎日のように乗ってた紫色の電車のライン。ほぼこのラインで生活してましたね。
こうやって、懐かしんだり、思い出したり、あの頃の匂いを思い出したのですが、その感覚自体を形容する言葉が見つかりませんで。言葉にならないとはこんな感じなのかなあと。形容したり比較したりすることもせずその感じた感覚を大切に出来ればと再確認できたのかもしれない。
長く同じ職場や同じ仲間で仕事をしていたりすると、感覚が麻痺してきて、飽きがくるのが人間です。どうやって自分自身に強制的に刺激を与えるか。リスクを与えるか、環境を変えるか、その人次第ですが。
20代の頃バックパッカーをやっていたあの頃のように何か、少し、自分に刺激を与えていきたいと。
「誰と死ぬまでに何をするか」
「俺が死ぬまでに何をするか」
この二つの永遠の問題はなんとか死ぬまでに両方達成して新しい感覚をてに入れてみたいですね。
パリとはそんな何かをくれる魔法の町です。
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