パリのセレクトショップcoleteが今年の終わりに閉店するらしい。
ポンピドゥセンターに行き、そのまま汗をダラダラ流しながら歩いてコレットに通い、置いてある服や、本に、たぶん、間違い無く目を輝かせていた。
あの頃買ったアディダスのスニーカーが引っ越しの時に出て来て、思った以上にソールがボロボロになっていて、あぁ、これはもう履けないなぁと少し思い出にふけっていた。
創業者のコレットさんが引退するのに伴い、閉店することになったらしい。
コレットさんなしでは、コレットはあり得ないということ。
シャネルはシャネルさんがいなくなってもシャネルであり続けているし、パリのファッション文化的にはコレットさんがいなくてもコレットは存在し続けるという選択肢もあったのではないか、というよりもその思考の方がスタンダードではないだろうか、とかいろいろ考えてしまうけれど、潔い判断だなぁと思う。
なんだか寂しいけれど、確かに僕たちはそこで夢を見ていたし、そこに行ける環境にいることが出来たことに喜びを感じていた。
20歳の僕は”憧れ”に正直だったなぁ。
と噴水の止まった世田谷公園のベンチで10年前に思いを馳せている。