みなさん、お元気ですか?
「PU PU LAND」の公演が終わって3週間ほど経つ。燃えつき感が尋常じゃないわたくし街角マチコ、ほぼ灰です。吹けば飛びます。
終わった解放感とともに日常に戻れないのは、多くのエンタメに蓋がされてしまったような昨今の空気のせいも少なからずあるかもしれない。
が、何といっても今回の台本の暗記量は尋常じゃなく、1週間前くらいに、50%くらい出来上がった台本を四六時中持ち歩き、常にセリフをブツブツつぶやく。はたから見たら独りつぶやき女。
その台本には、覚えたそばから毎日「改善」という名の変更が加えられ、脂汗を流しながら必死に詰め込む毎日。公演前1週間、マチコの口からはマーライオンのごとく、絶えず間違ったセリフが流れ続けていた。
※ 写真はイメージです。
※ 心情的なものをプラスすると、こんなイメージです。
しかし、現実はどこまでも非情で、覚えることはセリフだけではないのだった。
演劇につきものの“ではけ問題”。テルミンをどのタイミングで持ち込むか?弾き終わったら?
それをどこに移動するの?退場したら次は何に着替えるの?椅子はいつ?どこから出すの?
これをセリフと同時に頭に叩き込むのである。もう完全にパンク状態。
でも、そうなることはお見通しだった。我々は、強力な助っ人を用意していたのだ!
第三の出演者
江戸時代から現代に生き続ける、由緒ある、画期的な存在。
全身黒づくめの怪しい装束で、完全に丸見えなのに、見えていないという約束事の、斬新すぎる彼ら。
そう、「黒子」である。
歌舞伎でちょうちょを飛ばせたり、使わなくなった道具を片づけたり舞台上をスムーズに進行するためにひっそりと立ち回り、あくまでも居ないものとするご都合主義な彼。
今回の「PU PU LAND」には「黒子」という出演者を入れたのだった。伝統芸能でもないのに。
着替えが間に合わない時、ついさっき決めた細かい段取りが覚えられないとき、すべてやってくれる黒子。一瞬にして万事解決である。
すごくいい役者さんにお願いしていたので、ついでにあれもこれもお願いして、最終的にはラストシーンで一緒に踊ってもらった。
なので裏方なのにゼッケンをつけてあげたのでした。
黒子はたいそう喜んで、ステージで激しく踊るのであった。正直マチオ以上に目立っていた。
体のキレも抜群だった。もうメンバーに黒子がいればいいんじゃないかとさえ思った。
黒子って本当にすばらしいですね!
ラストはザ・ぷーの定番ソング「ナニコレ」を一緒に踊ったよ!
それではみなさん、さよなら、さよなら。また次回。