名久井 咲

1988年生まれ。東京を中心に活動する自営業のアートディレクター。 主な活動内容はプロジェクションマッピングやレーザーマッピングによる空間演出と、グラフィックデザイン、web制作、映像制作による広告デザイン。オリジナルキャラクター「さくらいろのうさぎ」を始めとしたLINEタンプも販売中。  ◆ HP:https://nakuisaki.info 

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンをプロジェクションマッピングの観点で解説

こんにちは、名久井咲です。
今年ももう12月になりましたね。前回の記事、クリスマスのプロジェクションマッピングで書いたユニバーサル・スタジオ・ジャパンのプロジェクションマッピングを観て来ました。

初めての大阪だったのですが、大阪は看板などのデザインがとても面白く、とても新鮮でした。

今回はユニバーサル・スタジオ・ジャパンをプロジェクションマッピングや映像の観点から解説していきたいと思います。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、大阪駅からも新大阪駅からも、約20分程度で行くことができます。最寄駅はユニバーサル・シティ駅で、駅から出るとすぐにテーマパーク感のある雰囲気のお店やホテルが並んでいます。駅から徒歩5分弱のところに入り口があり、園内に入る前に5箇所ほどコインロッカーがあったので、荷物を預けてから向かいました。

園内でも荷物を預けられるのですが、荷物の大きさにか関わらず1000円なので、コインロッカーの方が若干安くすみます。開園時間や料金はその日の混雑具合によるようで、朝8時前後の開園、大人7000円〜9000円のチケット料金のようです。誕生月とその翌月は、バースデークーポンが使用できます。

混雑日には、プロジェクションマッピングが行われているハリーポッターエリアが入場規制になるため、事前に園内のセントラルパークで整理券を入手しとかなければなりません。
私が行ったのは11月24日(日)だったのですが、休日にしては空いてる方だったようで、終日整理券はなしで入場することができました。

プロジェクションマッピングは陽が落ちてからのため、日中はアトラクションやショーを楽しみました。映像を駆使したアトラクションが多かったです。

9時に入園したのですが、午前中は午後に比べると断然空いていて、人気のアトラクションでも待ち時間が少なく、すんなりと入ることができました。

公式アプリを使用して園内を周っていたのですが、GPSで現在地とマップが連動していて、アトラクションの待ち時間などもわかり、とても便利で良かったです。しかし、アプリの作りとしてはリンク先が殆どが画像ベースのページとなっているため、読み込みが遅く、園内で駆使するであろうスマホのパケットやバッテリーをかなり消費しました。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの映像を駆使したアトラクション

まずは入り口近くの「シング・オン・ツアー」を鑑賞。
こちらはアニメに忠実な着ぐるみのライブショーという感じでした。背景にはLEDパネルがあり、映像はライブでよくあるようなVJ系のものでした。
キャラクター主体な感じなので、映画を観てないとあまり楽しめないと思います。

次に「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービジョン・ジャーニー」に40分待ち程度で乗ることができました。こちらのアトラクションは、4Kの3D映像が前面にあるドーム状のスクリーンにプロジェクションマッピングされていました。グラスのいらないVR的な視覚に、乗り物が揺れ動くため、予測不能な動きに臨場感溢れるスピードや浮遊感を体験できます。

映像としてはリアルさや鮮明さよりも、ハリーポッターの世界観らしさがあるので、映画を3くらいまで観ていた方が楽しめるかと思います。

ハリーポッターエリアのレストラン「三本の箒」は建物内の作りや造作が凝っていて、料理も美味しかったので、個人的には園内のレストランで一番おすすめです。

午後になり一気に混んで来たので園内を見るのをメインにゆっくり周りました。
園内には時間によってショーを行なっているのですが、サンフランシスコエリアを歩いていたら「マレヴォ・デ・アルゼンチーナ」というダンスパフォーマンスを見ることができました。
20分程度のショーですが、パフォーマーのクオリティが高くとても見応えがありました。

そのショーが行われていたエリアからすぐの、「バックドラフト」というアトラクションを観たのですが、40種類以上の特殊効果を使った、実際の炎を間近で見れるアトラクションでした。

最後に「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」というアトラクションを体験しました。
こちらは夕方に当たってしまったため、待ち時間が70分と、今回最長でした。
5Kの3D映像がドーム状のスクリーンにプロジェクションマッピングされていました。

こちらも「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービジョン・ジャーニー」と同じような感じですが、乗り物自体の動きが少ない分、浮遊感はなかったですが、こちらの方が映像は綺麗でコンテンツもストーリー性がありました。
映画を観ていなくても、待ち時間に流れている映像があるので、十分楽しめると思います。

「ユニバーサル・クリスタル・クリスマス」

この時期だけのイベントで、1日二回実施されます。
1回目に観たのですが、特別鑑賞エリアが税込1,600円と少々高かったので無料エリアで観たのですが、やはり全面は見えず半分だけが見れました。コンテンツは25分と長めでした。
LEDのストーリーの映像と、ストーリーに連動した壁面へのプロジェクションマッピング、パフォーマーのダンス、花火、ムービングライト、レーザーを使ったオーロラの演出、最後のクリスマスツリーの点灯という盛りだくさんな演出でした。

コンテンツ内容が想像以上にドラマ的だったのには驚きましたが、機材のクオリティが高く、映像がとても明るく鮮やかでした。LEDにプロジェクションマッピング、レーザーと、全体で観ていて明るさがどれも調和していて良かったです。

「ホグワーツ™️·マジカル·ナイト ~ウインター・マジック~」

2017年から実施されているハリーポッターエリアのプロジェクションマッピング。
この時期はクリスマスコンテンツの「ホグワーツ™️·マジカル·ナイト ~ウインター・マジック~」です。日没後、1日2,3回5分間のコンテンツが流れます。
有料エリアはないため、立ち見となります。私はその日の2回目のショーを観ました。
映画の中に登場するシーンも登場したり、映像に合わせてキャストが演じるのも一緒に楽しむことができます。

お城の色が濃いので、どう見えるのか気になっていたのですが、色味も綺麗にでていて、ハリーポッターという魔法コンテンツとプロジェクションマッピングの相性がとても良いなと思いました。
岩の感じと雪が積もっている映像がとても自然にマッピングされていました。また、映像の切り替えのエフェクトがとても繊細で綺麗でした。

さいごに

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、いかがでしたか?映画を見たことがある人なら、年齢問わずに楽しめるテーマパークでした。
来年まら新しいエリアもできるので、ぜひまた行ってみたいと思います。

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名久井 咲
1988年生まれ。東京を中心に活動するフリーランスデザイナー。
主な活動内容はプロジェクションマッピングやレーザーマッピングによる空間演出と、グラフィックデザイン、Web制作、映像制作による広告デザイン。
うさぎやねこのキャラクターのLINEタンプも販売中。

HP : www.nakuisaki.info
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