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発酵文化研究所(運営:株式会社Career Lab) 一冊の本との出会いをきっかけに、日本の伝統食文化である「発酵食品」の素晴らしさに目覚める。低体温で体調を崩すことの多かった生活から一変、平熱37℃前後の超健康体に。 自身の経験から、日本人の身体に合う伝統的な「発酵食品」を日々の食事に取り入れるだけで「美容と健康」を維持できると伝え残したく「手軽で簡単に続けられる」をコンセプトに活動中。 発酵マイスター、上級食育アドバイザー、薬膳アドバイザー

【発酵旅】小豆島 木桶仕込蔵をめぐる

こんにちは。
発酵文化研究所です。

今はコロナ禍で旅には出られませんが、
昨年訪れた、小豆島の旅についてお話させていただきます。

①小豆島の醤油の歴史

約400年前。
大阪城築城に必要な石を採石する部隊が、
紀州の醤油を持ち込みました。

盛んに塩作りをしていた島民は、
「醤油」に関心を持ち、技術を習得したことで、
小豆島での醤油づくりが、盛んになったと言われています。

また、発酵に適した温暖な気候や、
各地への海運の利便性が良かったことも、
小豆島の醤油作りを、盛んにさせたとされています。

最盛期と言われる明治時代。
なんと400軒もの醤油蔵があったと言われています。

それが今では20軒ほどになっていると聞き、
驚きよりも、
悲しさや寂しさを感じてしまいました。

私が小豆島を訪れたかった理由の一つに、
小豆島で今でも多く残る木桶仕込みの蔵があります。

全国の3分の1以上も有るとされており、
小豆島で、蔵に存在する微生物を感じてみたいとワクワクしています。

状況が状況なので、
どれだけ伺えるかわかりませんが、
たくさんの蔵に住む微生物に、出会えることを願って出発です。

②憧れの小豆島へ

小豆島を訪れたのは2020年11月。
神戸港を13時30分に出発し、小豆島には予定より遅く17時頃到着。

港では、とてもきれいな夕日と、
2019年の瀬戸内国際芸術祭で出展された、
スター・アンガーが迎えてくれました。

今回、滞在時間が短いので、
ホテルでも小豆島名物をいただきます。

まずは小豆島名物「ひしお丼」

ひしお丼の定義とされているのが、

1,「醤の郷」で作られた醤油やもろみを使う
2,小豆島の魚介や野菜、オリーブなど地元の食材を使う
3,箸休めはオリーブか佃煮を使う

今回、私がいただいたのは、
熱々のご飯の上に、
魚の醤油漬けと佃煮を乗せていただくものでした。

ご飯と具材が分かれていたので、
一つ一つの素材を、
自分の好みで楽しむことができました(*^-^*)

そしてデザートは、
とても気になっていた醤油のプリンとアイスクリーム。

どちらも、ほんのりと香る醤油。
甘さの中に塩分とうま味を感じることができるデザートは、
後に、商品開発に活かされています。

いただきながら、島で暮らす方にお話を伺うと、
島全体で小豆島名物を盛り上げているとのこと。

とても素晴らしいことだなと感動しました。

③念願!醬の郷めぐり

「醬の郷」とは、坂手港から安田地区に向けて、
醤油蔵などが軒を連ねるエリアになります。

有形文化財に指定される建物も多く、
とても趣ある街並みを見ることができます。

最初に私が訪れたのは「マルキン醤油記念館」

当時の道具や樽、
醤油蔵のミニチュアなどを見ることができます。

醤油が、どのように作られているのか、
こちらを訪れていただくと、とても解りやすいですし、
撮影スポット満載なので、お子様も楽しめます。

醬の郷は、全体的にとても穏やかな場所。

隣同士や向かい合わせに醤油蔵が並び、
醤油の香りが、風で運ばれてくるステキな場所でした。

そして最後に、醤油蔵の見学をさせていただきました。

想像以上に大きな樽は、
実際に目の前で見ると、その大きさにビックリ。

天井や壁、樽の外には、びっしりと微生物が存在しています。
微生物は、ふわふわしているようなサクサクしているような。

とても不思議な状態で存在していて、
「触ってみたい!」という衝動にかられましたが、
そこは、微生物の働きに影響を及ぼさないように我慢です。

年に何度かは、この大きな樽に落ちてしまう方も居るようで、
数日は、醤油の香りを漂わせながらお仕事をされるそうです。
「大変ですね」というと「慣れてます」と(*^-^*)

これだけの大きさの樽に材料を仕込み、撹拌した後、
微生物にバトンタッチされます。

私達の目には見えないけれど、
しっかりと働きを見せてくれる無数の微生物達。

ここまでの数が蔵に育つまで、
どれだけの年月を要したのかと思うと、
先人たちへの感謝と共に、無くならないでほしいと願います。

こうして、作り手にお話を伺い、
無数の微生物を感じられたことで、
1滴も無駄にせず、
美味しく味わいたいと改めて感じさせられた旅でした。