街角 マチコ

ロシア生まれの電子楽器、“テルミン”の演奏家。 国際的怪電波ユニット“ザ・ぷー”という音楽ユニットで活動する傍ら、テルミン教室“テルミン大学”を主宰。 現在60名ほどの生徒にテルミンを教えている。 ライブではたくさんの人に、教室ではひとりひとりにテルミンという楽器の魅力を伝えるべく奮闘中。 NHKで放映されたサカナクションの音楽番組「シュガー&シュガー」でテルミンを担当。 PV「テルミン・テルミン」⇒ https://www.youtube.com/watch?v=q68rViaWvSU

“クララ”からのメッセージ #49

みなさん、今年も残りわずか、いかがお過ごしでしょうか?

私は前回の記事でご紹介した、新しいテルミンのツマミを回しまくっております。

クララの声がする

新しい楽器との距離を縮めるワクワクと高揚感もあり、製作者のこだわりに想いを馳せるときもまた、贅沢な時間なのです。

おニューテルミンは、テルミン誕生100周年を記念した限定モデルで、今は亡き名演奏家、クララロックモアの名前を冠したテルミン、その名も「claravox centennial」

「claravox」とは、「クララの声」。

写真の右がクララさん、左はこのテルミンの製造元であるMOOG MUSICを創ったロバート・モーグ博士。
名演奏家クララさんの演奏はこちら。
このテルミンは、テルミン発明100周年を記念して作られたこともあり、パッケージにもイベント感満載!
開けると、クララさんからのメッセージが!

時を超えて届いた声

箱にはこんな仕掛けが随所に。

中でも私の心に残ったメッセージがこちら!

翻訳を転載します。

「何を演奏するにも、その前に音楽に魂を込めなくてはなりません。
そして勇気も必要です。テルミンを演奏することは、
安全ネットのない空中ブランコに乗るようなものです。
うまく着地できるかどうか分からなくても、リスクを取ってジャンプするということになります」

 

ですよねー!!

ありがとうクララさん!!

落ち込んだりもしたけれど、私は元気です!(某映画のキャッチコピーより)

 

テルミン大学で生徒さんに言ったりすることもよくあるのですが、探り探り、恐る恐るやっていては

いつまでも探り探りしか弾けない。思い切ってやって失敗して、じゃあ次はもうちょっとこうしてみよう、と繰り返すことでしか上達できない。

クララさんの言葉を胸に、誰よりも空中ブランコから落ちまくっていく所存です。

さあ、今日も弾くわよー!