茶道とか華道とか香道とか書道とか、日本の文化には〇〇道というものがある。
書道というのはそれだけで一つの単語のようになっていて、馴染みが深い気がする。
色で言うと黄色みたいな立ち位置だ。赤!とか青!と言うのに、黄!とはあまり言わずに黄色と言ってしまう。
酒にもあっていいようなものだなぁと思って調べてみると、あった。
酒道。
そしてどんな内容なのか気になって本を買った。
酒道には公家流と武家流とがあって、おちょこの持ち方もそれぞれ違うのだそうだ。
公家流は左手の人差し指と中指でおちょこの糸底(底の円形の部分)をはさみ、親指でちょこの縁を支え、反対側を右手の人差し指、中指、薬指を揃えて添え、武家流は親指と人差し指でちょこの縁を持ち、薬指と中指で糸底を挟むのだそうだ。
ワインを注いでもらうときはグラスを持っちゃダメ、とか海外のマナーには敏感でも、日本酒の粋な飲み方を知らないなんて。
渋いおじさんへの第一歩です。
Shingo Kurono
酒道 酒席歳時記 単行本 – 2010/2/1
國府田 宏行 (著), 笹書房 (編集)