SHINGO KURONO

1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

1mmの価値

週に何回東急ハンズに行ってるんだという話だけれど、もろもろの材料を買いにまた行った。

年に一度のハンズメッセというものが開催されており、素材コーナー、木材コーナーのカット後の切れっぱしが50円とかで売っていた。

サイズというのは価値なのだ。
規格のサイズ通りに切られたアクリル板は1000円2000円するのに、同じ面積でも、縦に細長くなってしまったものは100円だ。

物質的には全く同じものなのに。

以前、廃棄物を回収して、何か他のものを作っている人にお話を伺ったときに、

「例えば、車の鉄板てあるでしょ。プレスして、カットされて、1mm内側だったら製品になり、たった1mm外側は廃棄物として僕のところにやってくる。」

と言っていた。

何百万円という製品のボディになる1mm向こう側は、ゴミになってしまう。

Shingo Kurono